第3章:Chat / Work / Code の基本

3つのモードの使い分けと、最初に覚える操作だけを厳選。これさえ押さえれば業務の半分は任せられます。

📖 読了:約25分
🎯 難易度:初心者OK
⌨️ 実機作業あり

3-1. モードの切り替え方

Claude Desktop Appを起動したら、画面上部または左サイドバーに3つのモードボタンがあります。

💬
Chat
普段の会話・質問・文章作成
📂
Work
ファイル操作・業務自動化
Code
並列処理・大規模作業

切り替えの2つの方法

  1. マウスでクリック

    画面上部のモードタブをクリック

  2. ショートカットキー

    キーボードで一発切替(後述)

3-2. 💬 Chatモードの基本

最も基本的なモード。ChatGPTを使ったことがある方なら、すぐ使いこなせます。

使うシーン

基本操作

  1. 下のテキスト欄に質問を打つ
    2026年の保険業界のDXトレンドを教えてください
  2. Enter で送信

    改行したいときは Shift+Enter

  3. 回答が表示される

    続けて質問する場合は、そのまま追加で質問。Claudeは会話の文脈を覚えています。

ファイル添付(簡易)

Chatモードでも軽くファイルを渡せます。

  1. 📎クリップアイコンをクリック

    テキスト欄の左下にあります

  2. ファイル選択

    PDF、画像、Excel、Wordなどをアップロード

  3. 指示
    添付したPDFの要点を5つ教えてください
📍 ChatとWorkの違い

Chatでもファイル添付できますが、ファイル単位。複数ファイル・フォルダを扱うならWorkモードが圧倒的に楽です。

新しいチャットを開く

違うトピックに移るときは、Cmd/Ctrl+N または「+」ボタンで新しいチャット。古い会話と切り離されて、混乱を避けられます。

3-3. 📂 Workモードの基本(最重要)

🎯 業務利用のメイン

このマニュアルで最も大事なのが Workモード。ここをマスターするだけで、業務の半分はAIに任せられます。

使うシーン

基本操作(3ステップ)

  1. Workモードに切り替え

    画面上部の「Work」をクリック

  2. フォルダ・ファイルをドラッグ

    FinderまたはエクスプローラーからWorkスペースに直接ドラッグ&ドロップ。

    または、画面上の「Add files」ボタンから選択も可。

  3. 指示を出す
    このフォルダの全PDFから契約金額を抽出して、
    Excelにまとめてください

    Claudeが自動で実行 → 完了したら結果ファイルをダウンロード可能。

WorkスペースにできるGOOD/BADの例

GOOD ✅ BAD ❌
「整理して」 「ファイル1を開いて、3行目を読んで...」
「全PDFから金額を抽出してExcelに」 「PDFを1個ずつ開いて確認」
フォルダ全体を渡す 1ファイルずつ細かく指定
ゴールを伝える 手順を細かく指定

確認モードの設定

AIが操作する際、毎回「これやっていい?」と聞いてくる頻度を設定できます。

モード 動作 向いている人
毎回確認 1操作ごとに確認 慎重派・初心者
許可リスト 登録した操作だけ自動 中級者
すべて自動 確認なしで全部実行 慣れた人・速度重視
⚠️ 「すべて自動」の覚悟

「削除されてもいい」と腹をくくれる人だけ「すべて自動」にしてください。大事なファイルはバックアップを取ってから。Time Machine(Mac)やGoogleドライブの自動バックアップを推奨します。

3-4. ⚡ Codeモードの基本

Claude Codeの機能をDesktop Appから呼び出すモード。並列処理や大規模な作業に向いています。

使うシーン

基本操作

  1. Codeモードに切り替え

    画面上部の「Code」をクリック

  2. 作業フォルダを指定

    「Open Folder」ボタンで作業対象のフォルダを開く

  3. 指示を出す
    このフォルダの全PDF(100個)から、
    それぞれの要約を作成して、
    要約フォルダに保存してください

    Claudeが裏側で並列処理。Workモードよりずっと速く完了します。

📍 まずはWorkで十分

Codeモードは「Workで処理が遅い」「もっと並列で動かしたい」と感じてから使えばOK。初心者は最初の1ヶ月、Workだけで十分です。

3-5. Projects機能:仕事をテンプレ化

Projectsは、Desktop Appの中で「特定の仕事専用のスペース」を作る機能です。

こんな業務に向く

Projectの作り方

  1. 「Projects」タブを開く

    左サイドバーから「Projects」をクリック

  2. 「+ New Project」をクリック

    名前を入力(例:「週次レポート作成」)

  3. プロジェクトの「説明」と「指示」を設定
    このプロジェクトでは、以下のタスクを毎週実行します:
    
    1. data/sales/ フォルダから前週の売上データ取得
    2. report_template.docx をベースに項目を埋める
    3. 出力先:reports/YYYY-MM-DD/
    4. ファイル名:「週次報告_YYYY-MM-DD.docx」
    
    私の役職:営業部長
    出力フォーマット:日本語、敬語、簡潔に
  4. 関連ファイルをアップロード

    テンプレートファイル、過去の成果物、参考資料などをProjectsに保存

  5. 使う時は「実行」と打つだけ
    今週の週次レポートを作成して

    Claudeが Projects 内のテンプレと指示を覚えているので、毎回ゼロから説明する必要なし。

🎯 Projects=Skills化

従来「Skills」と呼ばれていた仕組みが、Desktop Appでは「Projects」として分かりやすくなりました。業務単位でProjectsを作るのがプロの使い方です。

3-6. Artifacts:成果物を視覚化

Artifactsは、Claudeが作った成果物(コード、ドキュメント、HTML、表など)を右側のパネルで視覚的に表示する機能。

Artifactsで生成できるもの

タイプ
HTML / Webページ LP、スライド、レポート画面
Markdown文書 議事録、提案書、記事
表(Excel/CSV) 集計表、顧客リスト
SVG / 図 フローチャート、組織図
コード 業務スクリプト、自動化ツール
React アプリ 動くプロトタイプ

使い方の例

シンプルな顧客リストのExcelテンプレートを作って。
列:会社名、担当者、電話、メール、最終接触日、ステータス。
20行のサンプルデータ込み。

右側パネルにそのまま開けるExcelファイルが生成 → ダウンロードボタンで保存可能。

3-7. 必ず覚える3つのショートカット

Cmd/Ctrl + N
新しいチャット
話題が変わったら
Cmd/Ctrl + K
クイック検索
過去の会話を探す
Shift + Enter
改行
複数行入力したい時

3-8. 最初に試す:フォルダ整理

セットアップが完了したら、必ず最初にやってほしいタスクです。

手順

  1. Workモードを開く

    画面上の「Work」をクリック

  2. Downloadsフォルダをドラッグ

    FinderまたはエクスプローラーからWorkスペースに直接ドラッグ&ドロップ。

  3. 指示を出す
    このフォルダの中身を整理して、
    類似ファイルをサブフォルダに分類してください。
    
    - 画像(jpg/png/heic)は images/ に
    - PDFは documents/ に
    - Excelは documents/excel/ に
    - 圧縮ファイルは archives/ に
    - 1ヶ月以上前のファイルは _old/ に
  4. 「許可」をクリック

    Claudeが「これやっていい?」と聞いたら「Allow」または「許可」

  5. 結果を確認

    数秒〜30秒でフォルダが整理されているはず。Finder/エクスプローラーで実際のフォルダを開いて確認してみてください。

🎉 これが「AIに仕事を任せる」感覚です

細かい指示を書く必要はありません。ゴール(やりたいこと)を伝えるだけで、AIが手順を考えて実行してくれます。これを軸に第4章で15個の事例を見ていきます。

もしうまくいかなかったら

AIが何もしてくれない

「Allow(許可)」または「Continue」ボタンを見落としているかも。チャット欄の上下を確認してください。

フォルダの中身が消えた

移動されただけで消えてはいません。フォルダ内のサブフォルダ(images/, documents/, など)を確認。

変な分類になった

AIに「もう一度やり直して、〇〇は△△に分類して」と追加指示すれば修正されます。AIは指示を覚えているので、対話で改善できる。

3-9. この章のまとめ

📚 ここまでの所要時間

第1章〜第3章までで、所要時間は約75分。これでClaudeを使うためのすべての基礎が完了しています。次章からは、実際に業務をAIに任せる15の具体例を見ていきます。