第3章:Chat / Work / Code の基本
3つのモードの使い分けと、最初に覚える操作だけを厳選。これさえ押さえれば業務の半分は任せられます。
3-1. モードの切り替え方
Claude Desktop Appを起動したら、画面上部または左サイドバーに3つのモードボタンがあります。
切り替えの2つの方法
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マウスでクリック
画面上部のモードタブをクリック
-
ショートカットキー
キーボードで一発切替(後述)
3-2. 💬 Chatモードの基本
最も基本的なモード。ChatGPTを使ったことがある方なら、すぐ使いこなせます。
使うシーン
- 「○○について教えて」と調べ物
- メール文面・記事の下書き作成
- アイデア出し・壁打ち
- 翻訳・要約・校正
- 長文の分析(PDFをドラッグして読ませる等)
基本操作
-
下のテキスト欄に質問を打つ
2026年の保険業界のDXトレンドを教えてください -
Enter で送信
改行したいときは Shift+Enter
-
回答が表示される
続けて質問する場合は、そのまま追加で質問。Claudeは会話の文脈を覚えています。
ファイル添付(簡易)
Chatモードでも軽くファイルを渡せます。
-
📎クリップアイコンをクリック
テキスト欄の左下にあります
-
ファイル選択
PDF、画像、Excel、Wordなどをアップロード
-
指示
添付したPDFの要点を5つ教えてください
Chatでもファイル添付できますが、ファイル単位。複数ファイル・フォルダを扱うならWorkモードが圧倒的に楽です。
新しいチャットを開く
違うトピックに移るときは、Cmd/Ctrl+N または「+」ボタンで新しいチャット。古い会話と切り離されて、混乱を避けられます。
3-3. 📂 Workモードの基本(最重要)
このマニュアルで最も大事なのが Workモード。ここをマスターするだけで、業務の半分はAIに任せられます。
使うシーン
- フォルダの整理・分類
- 複数ファイルの一括処理(Excel集計、PDF要約など)
- 議事録・報告書の作成
- 請求書・契約書の自動生成
- 定型業務のSkills化
基本操作(3ステップ)
-
Workモードに切り替え
画面上部の「Work」をクリック
-
フォルダ・ファイルをドラッグ
FinderまたはエクスプローラーからWorkスペースに直接ドラッグ&ドロップ。
または、画面上の「Add files」ボタンから選択も可。
-
指示を出す
このフォルダの全PDFから契約金額を抽出して、 ExcelにまとめてくださいClaudeが自動で実行 → 完了したら結果ファイルをダウンロード可能。
WorkスペースにできるGOOD/BADの例
| GOOD ✅ | BAD ❌ |
|---|---|
| 「整理して」 | 「ファイル1を開いて、3行目を読んで...」 |
| 「全PDFから金額を抽出してExcelに」 | 「PDFを1個ずつ開いて確認」 |
| フォルダ全体を渡す | 1ファイルずつ細かく指定 |
| ゴールを伝える | 手順を細かく指定 |
確認モードの設定
AIが操作する際、毎回「これやっていい?」と聞いてくる頻度を設定できます。
| モード | 動作 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 毎回確認 | 1操作ごとに確認 | 慎重派・初心者 |
| 許可リスト | 登録した操作だけ自動 | 中級者 |
| すべて自動 | 確認なしで全部実行 | 慣れた人・速度重視 |
「削除されてもいい」と腹をくくれる人だけ「すべて自動」にしてください。大事なファイルはバックアップを取ってから。Time Machine(Mac)やGoogleドライブの自動バックアップを推奨します。
3-4. ⚡ Codeモードの基本
Claude Codeの機能をDesktop Appから呼び出すモード。並列処理や大規模な作業に向いています。
使うシーン
- 10件以上のタスクを同時並行で処理したい
- 大量のファイルを一気に処理する
- システム開発・スクリプト作成
- 長時間かかる調査・分析
基本操作
-
Codeモードに切り替え
画面上部の「Code」をクリック
-
作業フォルダを指定
「Open Folder」ボタンで作業対象のフォルダを開く
-
指示を出す
このフォルダの全PDF(100個)から、 それぞれの要約を作成して、 要約フォルダに保存してくださいClaudeが裏側で並列処理。Workモードよりずっと速く完了します。
Codeモードは「Workで処理が遅い」「もっと並列で動かしたい」と感じてから使えばOK。初心者は最初の1ヶ月、Workだけで十分です。
3-5. Projects機能:仕事をテンプレ化
Projectsは、Desktop Appの中で「特定の仕事専用のスペース」を作る機能です。
こんな業務に向く
- 毎週やる週次レポート
- クライアントごとの作業
- 定型的な議事録作成
- マーケティング記事のシリーズ化
Projectの作り方
-
「Projects」タブを開く
左サイドバーから「Projects」をクリック
-
「+ New Project」をクリック
名前を入力(例:「週次レポート作成」)
-
プロジェクトの「説明」と「指示」を設定
このプロジェクトでは、以下のタスクを毎週実行します: 1. data/sales/ フォルダから前週の売上データ取得 2. report_template.docx をベースに項目を埋める 3. 出力先:reports/YYYY-MM-DD/ 4. ファイル名:「週次報告_YYYY-MM-DD.docx」 私の役職:営業部長 出力フォーマット:日本語、敬語、簡潔に -
関連ファイルをアップロード
テンプレートファイル、過去の成果物、参考資料などをProjectsに保存
-
使う時は「実行」と打つだけ
今週の週次レポートを作成してClaudeが Projects 内のテンプレと指示を覚えているので、毎回ゼロから説明する必要なし。
従来「Skills」と呼ばれていた仕組みが、Desktop Appでは「Projects」として分かりやすくなりました。業務単位でProjectsを作るのがプロの使い方です。
3-6. Artifacts:成果物を視覚化
Artifactsは、Claudeが作った成果物(コード、ドキュメント、HTML、表など)を右側のパネルで視覚的に表示する機能。
Artifactsで生成できるもの
| タイプ | 例 |
|---|---|
| HTML / Webページ | LP、スライド、レポート画面 |
| Markdown文書 | 議事録、提案書、記事 |
| 表(Excel/CSV) | 集計表、顧客リスト |
| SVG / 図 | フローチャート、組織図 |
| コード | 業務スクリプト、自動化ツール |
| React アプリ | 動くプロトタイプ |
使い方の例
シンプルな顧客リストのExcelテンプレートを作って。
列:会社名、担当者、電話、メール、最終接触日、ステータス。
20行のサンプルデータ込み。
右側パネルにそのまま開けるExcelファイルが生成 → ダウンロードボタンで保存可能。
3-7. 必ず覚える3つのショートカット
3-8. 最初に試す:フォルダ整理
セットアップが完了したら、必ず最初にやってほしいタスクです。
手順
-
Workモードを開く
画面上の「Work」をクリック
-
Downloadsフォルダをドラッグ
FinderまたはエクスプローラーからWorkスペースに直接ドラッグ&ドロップ。
-
指示を出す
このフォルダの中身を整理して、 類似ファイルをサブフォルダに分類してください。 - 画像(jpg/png/heic)は images/ に - PDFは documents/ に - Excelは documents/excel/ に - 圧縮ファイルは archives/ に - 1ヶ月以上前のファイルは _old/ に -
「許可」をクリック
Claudeが「これやっていい?」と聞いたら「Allow」または「許可」
-
結果を確認
数秒〜30秒でフォルダが整理されているはず。Finder/エクスプローラーで実際のフォルダを開いて確認してみてください。
細かい指示を書く必要はありません。ゴール(やりたいこと)を伝えるだけで、AIが手順を考えて実行してくれます。これを軸に第4章で15個の事例を見ていきます。
もしうまくいかなかったら
AIが何もしてくれない
「Allow(許可)」または「Continue」ボタンを見落としているかも。チャット欄の上下を確認してください。
フォルダの中身が消えた
移動されただけで消えてはいません。フォルダ内のサブフォルダ(images/, documents/, など)を確認。
変な分類になった
AIに「もう一度やり直して、〇〇は△△に分類して」と追加指示すれば修正されます。AIは指示を覚えているので、対話で改善できる。
3-9. この章のまとめ
- 3つのモード(Chat / Work / Code)の使い分けを理解した
- Workモードでフォルダをドラッグ&ドロップできる
- Projects機能で業務をテンプレ化できることを知った
- Artifactsで成果物が視覚化されることを知った
- 3つの基本ショートカットを覚えた
- 初めての「フォルダ整理」タスクを実行した
第1章〜第3章までで、所要時間は約75分。これでClaudeを使うためのすべての基礎が完了しています。次章からは、実際に業務をAIに任せる15の具体例を見ていきます。